2009年5月28日木曜日

長期優良住宅でいう100年コンクリートとは?

最近たまにマンションや戸建住宅のパンフレットに
100年コンクリートという見出しを見かけることがあります。
100年コンクリートは別名で超高耐久性コンクリートと呼ばれることもあります。
「正式には100年コンクリートとは専門的には
30N/平方ミリメートルの耐久設計基準強度を持ったコンクリートのことを指します。」
ってなんのことか分かりませんよね??????
まず、コンクリートはセメントと水を混ぜて造られます。
この水とセメントを混ぜる比率が大切で、
水の量が少ないほど密実で強度の高いコンクリートになります。
水の量を減らすことにより通常のコンクリートの寿命が
65年と言われているのに対して100年の耐久性を保つことができるのです。
注意しなくてはならないのは、ここでいう寿命とは正式には
日本建築学会により「構造体の大規模修繕が予想できる期間としておよそ100年」
と定められていることです。
つまり100年以内でもひび割れの補修などの一定のメンテナンスは必要で、
何もせずに100年持つことを保証するものではありません。
100年コンクリートは非常に素晴らしい技術ですが、
水の比率を少なくする為、ひび割れが起こりやすく高い技術力が必要です。
その為、コストもかかる理由もありマンションではほとんど普及していません。
長期優良住宅の仕様として使用したり、
こだわりのある方がマイホームの基礎に使用したり、
国の重要建造物の基礎に使用されたりしているのが現状です。
今度パンフレットで見かけたら一度チェックしてみてはいかがでしょうか

5月31日の構造見学会の家は基礎に100年コンクリートを使用しています。

0 件のコメント: