国の経済対策として盛り込まれた「住宅版エコポイント制度」は、
省エネルギー性能の高い住宅の新築や省エネリフォームを対象に、エコポイントを付与する制度です。
満たすべき省エネ水準は、たとえば木造住宅の新築の場合、次世代省エネルギー
(H11年)基準とする予定。・・・とのことですが・・・
利用するには、しっかり吟味すべき点がいくつかあります。
(1)省エネ性能の向上と建物価格の上昇
省エネ性能の向上に伴い、建物価格が高くなる可能性が高くなります。
現在の新築住宅であれば、それなりに配慮することでエコポイントの対象となる
住宅性能にすることは難しい話ではないのですが、予算的な折り合いがつかない
場合は、建物の大きさを縮めることや仕様の変更を優先的に考えないと、
ポイント対象住宅ではなくなってしまう可能性があります。
(2)住宅ローンの吟味
住宅金融支援機構に聞いたところ、現時点では制度設計真っ最中とのことですが、
住宅金融支援機構フラット35S 20年間優遇タイプの金利優遇幅拡大(優遇0.3%→
1.0%) 、また、公的機関での金利優遇に対抗して商品化するであろう、銀行を
始めとする民間金融機関取り扱いの住宅ローンなど、各種住宅ローンを比較して
住宅エコポイント導入に伴う建物価格上昇分を、金利優遇による総支払額の軽減
でどれだけ相殺できるのか、しっかり精査する必要が出てきます。
(3)ポイント対象期間
住宅エコポイント対象は、2010年1月1日から1年間に工事に着手した
物件で、09年度第2次補正予算が成立した後に工事が完了し引き渡された住宅
になる予定とのこと。
注意点としては、新居引渡し日程や住宅ローン実行の調整をきめ細かくしないと、
やっかいなことになる懸念があります。
それは・・・
住宅エコポイントの付与にあたり、第三者機関によるチェックが必要となります。
あわせてチェックのタイミングが工事の進捗(工程管理)と深く関係するため、
建築計画の進め方に注意が必要になるのです。
つまり、商談、仕様の打ち合わせ時に、この点をきちんと配慮して『念を押して
確認していかないと』住宅版エコポイント対象の要件から外れてしまいます。
参考までに・・・
付与ポイントは、新築の場合が30万円相当のポイント、
窓の取り替えは1ヵ所1万5000円相当のポイントを想定しているそうです。
住宅エコポイントに関する最新情報は、この場をお借りして今後もご案内して
いきます。住宅エコポイントを活用して新築・リフォームをお考えのみなさま。
ぜひ、ご期待ください!
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