2016年2月14日日曜日

調湿性が重要です

家には、あったかいセーターが必要
住み心地と最も直結するのが「家の断熱性能」です。
日本は湿気が多く、夏は蒸し暑く、冬は本当に寒いですよね。
高気密、高断熱は家づくりでは益々重要になっていますが
冬のガラスの結露に悩んでいる方も多いと思います。
断熱について少し触れます。
ただ高断熱にすればいいのではなく湿度対策も必要です!
興味ある方は下記の方もお読みくださいm(_ _)m

暖房や冷房を切った途端に、寒くなったり暑くなったりするような家では
快適に過ごすことは出来ませんし、光熱費もかさんでしまいます。
住まいの快適性を高める為には、建物の断熱材を厚くして、高断熱にすることが重要です。
家は、あなたの代わりに汗をかき、寒さを受け止めてくれているのです。
だから、家の断熱は建物に「あったかいセーター」を着せてあげるのと同じ。
多くの家は、薄っぺらなセーター(断熱材)で裸同然になっています。
だから日本の家は、寿命が短いのです。
残念ながら、日本の建築家や工務店、住宅メーカーの中には
「日本は温暖気候だから、断熱はそこそこでいい」
という間違った情報を信じている人がたくさんいます。
昔の日本の家は、長持ちさせるために、柱や梁等を露出させ風通しの良い造りとなっていました。
高温多湿な環境は、人間だけではなく、木材にとっても腐って
カビが生えてしまうという最悪の環境であり、
その結果として風通しの悪い家は長持ちしませんでした。
そのため、風通しを良くして、室内と室外を同じ温度・湿度にすれば
木材も腐らないのではないか?という考えに基づいて、家を造らざるを得なかったのです。
 断熱対策をおろそかにしてしまう、日本の大工。
現在の住まいは、技術の進歩とともにプライバシーや
耐震性を高める為に壁が増え、省エネやCO2削減対策等のために断熱材が入れられており、
エアコンを入れさえすれば、厚さや寒さから解放されるようになりました。
しかし、断熱材の導入が始まったと同時に、昔の人たちがあれほど気にした
湿気対策が忘れ去られるようになってしまいました…
残念なことに日本では、断熱材は大工さんのついで仕事として施行されるのが一般的。
その結果、湿気対策への知識不足から
近年では多くの家の壁の中がカビたり腐ったりしています…
夏涼しく、冬暖かいというのは自然の摂理に反しています。
そして、壁の中に結露が起こることは、温度と湿度の物理特性を踏まえれば
当たり前に起こる問題なのです。
だからこそ、壁の中に湿気が籠らないようにする必要があります。
ところが、建築物理学をきちんと学んでいない工務店や建築家はカビだらけになった壁の中を見て、
「以前はカビなんてなかったのに、
断熱材を入れるようになったせいでカビが生えるようになった。」
そんな風に考え、断熱材を入れるから壁にカビが生えるのだと信じ込んでしまいました。

しっかり断熱を行いつつ、

湿気が籠らない湿気を通す素材を使用する。

今では、湿気対策も可能になっています。
建物にあったかいセーターを着せる。
これは絶対に必要なことなのです。

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