2014年3月15日土曜日

お役立ち情報9 雪対策

実際にあったお客様の「失敗例」や「トラブル」をお役立ち情報として発信しています。

家づくりに携わって25年ほどの失敗の歴史です。
失敗から学ぶことが多く、よりいい家づくりをする上で必要な事であると思っています。
ご覧いただければ幸いです。


お役立ち情報 9[雪対策]

雪が降った際に近所に雪が落ちて困るといわれた。

どうにかしてほしいとのご連絡をいただいた。

断熱性能が近年高まって内部の熱で屋根の雪は解けなくなり、北側の雪が固まって
解けなくなった。北側の屋根勾配がきつくて、雪止めがなかった。

雪が落ちてきて雨といが壊れ、既製品のカーポートの屋根が壊れた。
 
「解決方法」
 
地球温暖化により、異常気象が今後も起きる可能性があるので以下の方法で考える。
 
近隣に隣接している場合で屋根が接近している場合は、必ず雪止めを考慮する。
雨といを以下の角度で検討する。
 
●「金具の取り付け間隔」と「軒といの取り付け位置」が特に重要なポイントです。
軒といには、軒とい上の積雪だけでなく屋根上の雪のすべり荷重、巻きだれの荷重がかかる場合もあります。
積雪荷重による軒といの変形、割れ、脱落、金具の曲折などのトラブルを防ぐためには
「金具の取り付け間隔」と「軒といの取り付け位置」を考慮していく
 
    
●その他の「雪対策」:下記の対策をとると「雪」に対して、より安全です。
1.雨といの形状による「雪対策」
屋根上の雪のすべり荷重を受けにくい形状の雨とい(前耳が低い雨とい等)を選定する。

 2.軒とい金具の選定による「雪対策」
●金具強度が強い、「積雪地対応金具」を使用する。
●金具の取り付け間隔をできるだけ狭くする。
3.軒とい破損防止のための「雪対策」

●雪害を受けやすい屋根形状位置の、金具の打ち付け間隔を狭くし強度をもたせる。
●特に屋根延長線上より出てしまう部材(集水器等)は、雪害を受けにくい位置に設置するか、銅線で吊り補強する。
● 軒先部や雨とい内面に「融雪ヒーター」を取り付ける。(関東の場合は必要ない可能性がある。



 

 
次回は、お役立ち情報10、「結露・・・・」をご紹介致します。

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